「神棚」と「WeWork」
──相反する二つの軸
日々の経営において、私はキャッシュフローの精査や人事、開発など多くの重要業務を抱えていますが、それら以上に最優先で行っている日課があります。
それは、毎朝【神棚を整えること】です。
当社は、千代田区神田のWeWorkに拠点を構えています。多くのスタートアップやグローバル企業が集い、多国籍な言語が飛び交う最先端のシェアオフィス環境です。
そうしたデジタルの最前線にいながら、私たちは社内に立派な神棚を祀り、毎朝手を合わせています。一見すると矛盾しているように見えるかもしれません。しかし、テクノロジーが進化し、スピードが加速する時代だからこそ、変わらない「感謝の心」と「誠実さ」という軸足が必要だと私は確信しています。
この精神性があるからこそ、私たちは技術において大胆な挑戦ができるのです。
技術による「破壊的イノベーション」への挑戦
現在、私たちは社員一丸となり、決済業界の構造そのものを変える二つの技術革新に取り組んでいます。
1.クレジット決済における「中抜き」の撤廃と
ダイレクト・スキーム
既存のカード決済代行サービスには、多くの仲介業者が介在する「中抜き(ディスインターミリエーション)」の構造的課題があります。私たちはこれを破壊的イノベーションによって解決します。具体的には、決済代行会社(PSP)を介さず、加盟店様がカード会社と直接契約を結ぶ「ダイレクトアクワイアリング」を組み込んだOEM提案です。
これを実現できる根拠は、当社の圧倒的な技術力とセキュリティ水準にあります。
当社は、クレジットカード業界の国際セキュリティ基準の最新版である「PCI DSS v4.0.1 レベル1」認定プロバイダーです。さらに、システム基盤にはAWS(Amazon Web Services)上のシングルテナント方式を採用しています。
一般的な共有型(マルチテナント)ではなく、顧客ごとに独立した専用環境(シングルテナント)を自社保有することで、銀行システムに匹敵する高度なセキュリティとパフォーマンスを担保しています。
これにより、加盟店様は「コスト削減」と「経営構造の抜本的改善」を同時に手に入れることが可能になります。
2.収納代行における「資金滞留リスク」のゼロ化
銀行振込による収納代行サービスにおいても、私たちは常識を覆します。
従来のモデルでは、一度代行会社の口座に入金されるため、「入金反映のタイムラグ」や、最悪の場合「代行会社の倒産による資金回収不能リスク」がつきまといました。
弊社が開発した新技術は、加盟店様ご自身の銀行口座(バーチャル口座)を直接システムに連携させるものです。
これにより、資金はお客様の口座へダイレクトに着金します。資金移動の日数を要さず、弊社を経由するリスクも完全に排除されます。これは単なる代行ではなく、企業の「経理業務の完全自動化・効率化」を強力に推進するツールとなります。